巷に並ぶ市販品にも「合成保存料不使用」「合成着色料不使用」という言葉を見かけることが増えてきました。商品を手に取る時になるべく入ってないものを選ぶ方も多いはず。
でも、合成保存料と合成着色料は、なぜ体に悪いと言われているのでしょう?改めてこの記事ではそれぞれのデメリットと健康への悪影響、頼らない食生活についてご紹介します。
合成保存料と合成着色料ってそもそも何?
合成保存料、合成着色料は、次のような成分がそれぞれの目的のために使われています。
合成保存料(保存料)
保存料は食品を腐敗させずに、長持ちさせるために添加される成分です。細菌やカビの繁殖を抑える化学物質、つまり化学合成で作られた成分を「合成保存料」と呼んでいます。本来は、食中毒を防ぐために使われるもので、日本では食品衛生法で1日あたりの摂取量などが定められています。
ただ、最近では法律が改められ「合成保存料」も含めて食品ラベル上は「保存料」という表示に変わっています。
例:安息香酸、デヒドロ酢酸、ソルビル酸
合成着色料(着色料)
着色料は製造、加工時に色をつける目的で使用する色素であり、食品だけでなく化粧品、医薬品などにも幅広く使われています。色調を鮮やかに美味しく見せるために使われており、化学合成により作られた着色料を「合成着色料」と呼んでいます。
保存料と同じく、最近は食品ラベル上では「着色料」と表示されています。同じく食品衛生法で使用可能な着色料が指定されており、1日あたりの摂取量も定められています。
日本で認められている合成着色料
例:食用赤色2号(アマランス)、食用赤色3号(エリスロシン)、食用赤色40号(アルラレッドAC)
合成保存料と合成着色料のデメリットと身体への悪影響
身の回りの食品で使っていないものの方が少ないのでは?というくらい、現代に浸透している添加物。でも、食事を便利にしてくれる一方で、デメリットも指摘されています。上記で紹介した合成保存料、合成着色料にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
合成保存料
基本的に過剰に摂取しなければ、人体に影響する可能性は低いと考えられています。
例えば、ソルビン酸は単体でも危険性があると指摘されています。また、他の食品添加物との組み合わせによる発がん性が指摘されています。とくに、ハムやソーセージに含まれる亜硝酸塩との組み合わせによる危険性、複数の添加物を組み合わせることでリスクが高まることも指摘されています。
合成着色料
合成着色料で危険性があるとして取り上げられることが多いのがタール色素です。タール色素にも種類があり、米国では1976年に食用赤色2号の発がん性について安全性を確認できないとして使用禁止にした背景があります。日本では、現在は安全性が評価された着色料について使用が認められている状況です。
添加物は通常の摂取量であれば直ちに健康被害が起きることはありません。しかし、過剰に毎日摂り続けた場合や、複数の添加物を組み合わせた場合の影響については未知な部分もあります。
なるべく自然に近い食生活で本来の健康を目指す
毎日全て新鮮なものを食べることができれば添加物に頼らずに暮らすことができるかもしれませんが、現代の生活では完全に取り除くことは難しいことも確かです。完全に取り除こうとするのではなく、シーンや食品によって適切に選択していくことが大切です。
プロラボカフェでは身体に取り入れるものには、なるべく余計な成分を使わないように心がけています。毎日は難しくても、体を労わるため、リセットするために、またはご褒美として足を運んでみてはいかがでしょうか?